市民ジャーナリズム

知ろう

データジャーナリズムという新風

蔓延した情報の中から探られる新しいジャーナリズム

ただこうした社会が形成されたことによって、真偽はともかく日本だけでなく世界各国の情報を取得できるまでに文化として、技術として大きな進化を遂げたことに関して言うならば、それは否定しようのない事実として認めなくてはならない。またプロとして活動しているジャーナリストの人々もまたそれを痛感していることだ。情報の一端を入手することに関して言うならば、SNSで拡散されている情報をまずは手許へひとしきり集めた後、その後自身が持っている情報が正確であるかどうかを確かめるために脚で各地を動き回るようにしている、そういった地道な行動が欠かせない。プロとして活動して行くことになった場合、膨大な情報の中で真実のものを探り当てるところから始めなければならない。

取り合えず情報だけでも発信しようとするのが市民ジャーナリズムの強みとなっているが、かえってそうした情報により困惑されてしまう人も中にはいるためほんの出来心だったという一言を告げても、SNSによる拡散はすさまじいほどのスピードで広がってしまうため、既に手遅れになっている場合がほとんどだ。ただ一般的な視点からすればそうした嘘に翻弄されない人が大半となっているため、大事に至らないようになっているが、どんな情報も調べることもせずにただ流されるだけの情報をそのまま鵜呑みしてしまう人もいるため、気軽に情報を発信することは控えなくてはならない。

だからこそ市民ジャーナリズムのそうしたモラトリアムが疑われるわけだが、そういった所もインターネットの匿名性を悪用して説明責任から逃れようとする人もいる。現に情報を発信したとある相手が嘘ばかり、真実の欠片もない情報ばかりを流しているようなものもいるため、インターネットを利用した情報収集に関して言うならまずは広がっている情報が本当なのかを調べることによって、それを証明する為にまずは自分で行動して調査することをしなければならない。情報量だけならおそらくここ数十年で肥大するだけ肥大したと言っていいだろう、そしてプロのジャーナリストもまたその情報が正しいか否かを探り当てる事をしなければならないが、情報ソースとするところとしてインターネットを大いに活用している。


スマホの普及率から伺う情報源の増加

インターネットの登場だけでもおそらく情報量が加速度的に増えた事は間違いないだろう、それを裏付けるするように現在までにどれだけの人がそうした簡単な情報を発進できるだけのツールを獲得しているかも、背景に関わっている。今でこそ当たり前のようになっているスマートフォン、もしくはアイフォーンだが、これらの登場により2014年10月の時点だけでも普及率は20代の若者で80%以上の人々が、今やスマホを持っている。この時期が特に様々な出来事に関心を持ち、独り立ちする年頃となっているため進んで世間の情報を収集しようとし始める年頃ともあって、SNSを利用した情報集めは既にお手のものという人もいると思う。またこれは若者に限らず、中年世代の人々にも共通していることだ、全世帯で統計をとっても大体60%以上の人間がスマホを持っていることから伺えるのは、それだけ情報を獲得しやすくなっている、そして情報を発信することが出来る市民ジャーナリストという立場に誰もが立っていることを意味している。

先にも話したが、スマホを所持していれば情報を即座に世間へと発信することが出来る、それも恐ろしいほどの速さでだ。自分自らが情報を、それまでただ傍観して情報を受信するだけでしかなかった立場に甘んじていた人からすれば、見方によっては優越感、もしくは自分でもこんなことが出来るんだという新しい可能性を見出すことが出来る。このことによって将来的なビジョンにも影響される人もいるかと思うが、情報を集めることは出来ても、それがキチンとしたものだとする説明が出来なければプロとして活動する事はまだまだ遠い。

また単に、自分がもたらした情報を発信して翻弄する、もしくは騒ぎ立てるような人が出てくることを面白がっている悪戯目的の人もいるため、インターネットを利用しているとそうした点も気をつけなくてはならない点となっている。今後もますますスマホが普及することになるかもしれないが、情報を発信するという行為に関して一人でも多くの人が責任を持つようにならなければならない。

データとしての質

SNS、特にtwitterを利用しての情報配信を利用することで中々重宝しているという人もいるだろうが、そういった情報を集めるにしても真偽を計る術についてその手段をきちんとした人というのは数少ないだろう。プロとして活動している人でも、ジャーナリストとして活動し始めたばかりの新米である場合に関してならなおのこと。どれが正しい情報なのかを確認することも大事だが、そうした情報が正しいことを裏付ける証明をするためにも、政府関係者が運営しているサイトなどから情報を収集することで何が正しいのかを把握しなくてはならない。

こうしたインターネット上に散見されている情報を参考にジャーナリズムも新しい可能性を見出そうとしている。無論正しいことを前提にしている事はもちろんとして、こうした新たな時代の可能性となっているジャーナリズムの事を『データジャーナリズム』と呼んでいる。